埼京線で池袋まで2駅の距離にありながら、高い建物もなく昔ながらの商店街を中心とした、老若男女にやさしい街です。駅前は多くのお店がありますが、特に十条銀座というアーケード商店街が核になっています。
東十条とはかなり近く、生活圏がほぼ重なります。
古くからの住民に加え、物価が安いことから上京者・外国人も多く住んでいます。また周辺には中高~大学まで様々な学校があり、学生も多い街です。
駅前は昔ながらの懐かしい街並みですが現在、駅前では高層マンション建設などを含めた再開発が進行中です。
目次
十条の住みやすさデータ
十条の住環境
住みやすさ | ★★★★★ 昔ながらの活気ある街 ファミリー・一人暮らし向け |
家賃相場 | 7.2万円(1DK) |
買い物・飲食店 | ★★★★★ 十条銀座など商店街充実 大型スーパーは少ない |
居酒屋 | ★★★★★ |
治安・環境 | ★★★☆☆ 治安はまあまあ 古い家屋が多い |
道路・バス事情 | ★★★☆☆ |
十条駅の路線データ
路線名 | 行先 | 乗車時間 |
JR埼京線 (りんかい線 直通) |
池袋 | 7分 |
新宿 | 13分 | |
渋谷 | 19分 | |
新木場 | 46分 |
周辺のスーパー
商店街を中心とした街なので、スーパーは少なめです。でも駅から少し歩くとオーケーストアがあるのは、ポイントが高いです。
営業時間 | |
スーパー カトウ (小さめのスーパー) |
10:00~23:00 |
オーケーストア 十条店 (格安スーパー) |
8:30~21:30 |
十条の特徴
古き良き商店街

十条銀座
近くの赤羽・東十条とともに、物価が安く商店街が栄える「北区らしい下町っぽい」エリアを形成する街の一つです。特に東十条駅とは1kmも離れていないので、生活圏もほぼ重なります。
十条の商業地区の中心となるのが、アーケード商店街の十条銀座。多くの個人店が集まる活気ある商店街で、隣の商店街も含めると全長700mにわたります。

東十条商店街(十条から1kmほど)
十条・東十条地区の商店街の特徴は、物価が安く、個人店が集まる庶民的な雰囲気。昨今は都内の人気商店街もチェーン店が目立ち没個性化していますが、十条・東十条は良い意味で「昔ながら」です。
「下町っぽい」と言われる所以もここにあるのでしょう(下町エリアからは外れます)。
学校・公園が多い

帝京大学 板橋キャンパス
十条駅からの徒歩圏内には、帝京大学、東京成徳大学、東京家政大学などの大学や、帝京大学付属中学校・高校、東京朝鮮中高級学校、資生堂美容技術専門学校などの教育機関が多数あります。
そのため、古くからの住民やファミリー世帯に加え、学生も多い街です。
また、公園が多いのも魅力です。十条駅から2km圏内には、名称の滝公園、北区中央公園、東板橋公園、清水坂公園などの大きな公園があります。赤羽エリアまで行けば、赤羽自然観察公園という大きな公園もあります。

石神井川
駅から南方向には石神井川も流れ、川沿いには遊歩道が整備されています。ジョギングや散歩にもおススメです。
古い家屋が密集・災害は?

古い木造家屋が密集する。
十条は完新世段丘と呼ばれる地形が中心で、地盤の強さは中くらいです(国土地理院「土地条件図」)。
しかし、周辺地域は古い木造家屋が密集。道路も昔のままで狭い道が多く、震災時は家屋の倒壊・火災などの被害が大きい可能性が高い地域です。
今後は再開発

十条駅西口では高層マンション建設が予定されている。さらに将来的には埼京線が高架化される予定。
これまで再開発もなく、駅前は昔ながらの懐かしい街並みの十条。ですが現在、十条北口(駅西側)で高層マンション建設などを含めた再開発が進行中です。また将来的には埼京線の高架化も計画されています。
都心に近いにもかかわらず、高い建物がなく懐かしい雰囲気の駅前は、今後大きく変化していくことが予想されます。地元民からは再開発の反対運動も起きているようです。
でも、十条銀座などの商店街は再開発の対象にはなっていないので、完全に変わってしまうわけではありません。こうした大手デベロッパーの再開発は、どうしても街の性格を無視した利益重視・一方通行のものが多いですが、十条がこれからも個性を失わずに発展できることを願うばかりです。
駅周辺の様子

十条駅北口
駅の東側・西側に出入口がありますが、出入り口の名前は南口(東側)と北口(西側)になっています。
北口に十条銀座などの大きな商店街がありますが、南口にも小さな商店街があります。
商店街が充実しているせいか、大型スーパーはあまりありません。
南口(東側)

十条駅南口
駅東側は、西側のような大きなロータリーはなく、こじんまりとしています。

都道455号線(王子~環七通りを結ぶ)
南口のすぐ前を、大通り(都道455号線)が走ります。
駅前には、いくつかの個人飲食店やドトールコーヒーがあります。

十条駅東側の脇道
都道455号線から入った駅の脇道は、かなり細く、道沿いには住宅や個人店が並んでいます。

十条中央商店街
南口から駅の脇道を北上すると、十条中央商店街という小さな商店街にぶつかります。
細い道沿いに、個人飲食店、精肉店、米店、美容室・理容店などが並ぶ、地域色の強い商店街です。

十条中央商店街を西に踏切を渡ると、十条銀座に接続する。
十条中央商店街は全長400mほどで、踏切を渡った西側はアーケード商店街の十条銀座と接続し、東側に数分進むと東十条駅に至ります。

篠原演芸場
商店街の途中には、篠原演芸場があります。
東京都内では今では2館のみとなった、大衆演劇専用の小劇場です。時代劇・人情劇などの芝居や、舞踊、歌謡ショーなどが行われ、観客と役者の距離が近いのが特徴です。
北口(西側)
十条駅北口。再開発が予定されているのは、画像上でロータリー左側のエリア。駅前にはロータリーがあります。
他の都内に駅前と違って、高い建物が少ない今どき珍しい街並みですが、前述したように再開発が行われる予定です(画像上でロータリー左側のエリア)。
ロータリーの右奥に、十条銀座の入り口があります。

十条銀座
十条銀座は、十条が誇る総全長500m以上のアーケード商店街です。
チェーン店もありますが、200軒以上の店舗の多くが個人店です。最近は人気商店街のチェーン店街化が各地で進んでいますが、そうした時流に流されず、昔ながらの個性豊かな店が多いのが魅力です。

個性的な飲食店や名物店が多く集まる。
惣菜店・飲食店には、行列ができるような人気店もあり、食べ歩きするのが楽しい商店街です。土日は特に賑わいます。
オシャレさはありませんが、個性的・リーズナブルなお店が多い庶民的な雰囲気が、十条の魅力です。

富士見銀座
十条銀座は、十条仲通りや富士見銀座といった他の商店街にも接続しています。
他の商店街も個人店が中心です。すべての商店街を合わせると、全長1km近くにもなります。

北口を出て左手方向にも飲食店が集まるが、再開発される予定。
十条駅北口を出て、十条銀座の入り口とは反対方向にも飲食店などが集まります。残念ながら今後再開発により、多くの店が姿を消すことになります。
こちら方向には、学生の集団が多く歩いていきます。この先に、帝京大学や東京朝鮮中高級学校、資生堂美容技術専門学校などの教育機関が集まっているためです。

十条駅から住宅街を抜けて学校へ向かう学生達。
これらの学校は十条駅から住宅街を抜けた中にあり、住宅街の中が通学路のようになっています。
ざっと、制服を着ているのが東京朝鮮中高級学校や帝京大付属中高の生徒、私服が帝京大生、派手・奇抜な格好をしているのが資生堂美容技術専門学校の生徒、というイメージです。
十条の住環境 まとめ
・昔ながらの活気ある商店街を中心とした街で、古い家屋が多い。「下町っぽい」のが魅力な、物価の安い街。
・遠くに十条銀座(アーケード商店街)は個性的な飲食店・惣菜店などが多く集まり、活気がある。
・都心に近いのに高い建物もなく、ローカル感が強い(ただし今後再開発により変わっていく)。
・昔からの住民が多いが、周辺には帝京大学などの大学や教育機関が多く、学生も多い。
・治安はまあまあだが、居酒屋も多いので、酔っ払った地元民を見かけることも多い。
・古い家屋が密集しているので、災害には弱い。
・新しい物件はあまりない。
・周辺には大きな公園が多い。
・十条駅北口(西側)では今後再開発により街の景色が変わることが予想される。
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