東京・首都圏の住みやすい街はどこ?

「東京・首都圏の住みやすい街はどこ?」と聞かれて即答するのは難しいです。ファミリー世帯か一人暮らしか、男性か女性か、家賃相場は・・・などで答えも大きく変わってきます。

現在当サイトでは多くの街を訪問して記事化を進めていますが、現状ジャンル別ランキングを作るほど記事がありません(いずれ作成することを目標に頑張っています)。

そこで今回は、東京のエリア・路線別傾向をまとめました。特に東京は路線ごとに街のイメージ・傾向がかなり違うので、住みやすい街を探しているすべての方の参考になると思います。

23区は西高東低

東京23区は地価(家賃)・利便性・治安・防災の面でざっくり「西高東低」です。東側は東京湾や多数の河川がある低地で、下町と呼ばれる地域が広がるのに対し、現在の東京23区の西半分は高台にあり山の手と呼ばれる地域でした。

山の手と下町

簡単に歴史的経緯を説明すると、職人・商人が多く住んでいた下町(23区東側)に対し、江戸時代までの山の手は幕府関係者が、明治以降は富裕層が住むようになりました。関東大震災以降、山の手の住宅街は地盤の強い西方面に拡大し、この時期に現在の渋谷区・世田谷区・杉並区に高級住宅街と呼ばれるエリアができました。
一方こうした動きとは別に、現在の品川区・大田区など23区南部では京浜工業地帯が発展。町工場が多い住工地域が出来ました。

現在でもこうした傾向は地域ごと色濃く残っていて、地価・家賃は荒川区・足立区・葛飾区・墨田区などの下町エリアは安く、都心や渋谷区・世田谷区・杉並区・さらには多摩地域などの山の手エリアは家賃が高い傾向にあります。

災害に弱い下町

現在の住宅需要を見ても、人気度は明らかに西高東低です。ですがこれは歴史的経緯・イメージだけが理由ではありません。

下町がある23区東側は海に近いので標高が低く、一般的に地盤が弱いといわれます。一方、山の手から青梅市、さらには埼玉県川越市までの広大な地域は武蔵野台地の上にあり、23区西側・さらに西の多摩地域は一般的に地盤が強いといわれます。

2018年に東京都が公表した、「災害危険度マップ」。下町がある荒川区・足立区などの地域が赤く染まっている。

2018年に東京都が公表した、「災害危険度マップ」。下町がある荒川区・足立区などの地域が赤く染まっている。

また下町エリアは23区西側・多摩地域に比べ、古い家屋が密集している地域が多いので火災の危険性もあります。隅田川・荒川・中川・江戸川と大きな河川も多いので、氾濫・洪水の危険性もあります。

一概に下町といっても、局所的に地盤の強さは変わりますし、再開発により延焼遮断帯となる建物ができたところもあります。昔ながらの街並みが広がり地域住民のつながりが強いのも下町の魅力です。23区東側は災害に弱いことを考慮し、エリアごとにリサーチして物件を探すのがいいでしょう。

路線ごとの特徴

東京は路線ごとの個性が強く、何線の沿線化によって環境が大きく変わることは述べましたが、路線ごとの特徴も西高東低を反映しています。

すなわち、西側の副都心(新宿・渋谷・池袋)をターミナルとする沿線が人気度・家賃が高いのに対し、東側(上野など)をターミナルとする沿線は人気度・家賃が低い傾向にあります。
路線ごとの傾向はさらに細かく分類でき、同じ西側でも23区南東部(城南地域)を支配下に置く小田急・東急・京王は特にハイソなイメージが強く人気度・家賃が高いのに対し、北東部の西武・東武の人気度・家賃はほどほどです。

でも家賃が一番安いのはやっぱり、23区東部を支配下に置くJR常磐線・総武線や京成の沿線。それだけ23区西部に比べ高所得者層も減るので、教育重視の世帯は減ってきます。また地域によってはDQNが多いところも。

こうした23区・多摩地域の傾向は、東京を出て神奈川県・埼玉県・千葉県などに入ると、同じ沿線でもまた変わってきます。全体的に23区内に見られた特徴は薄まってきます。
というか、神奈川県・埼玉県・千葉県などでは、都内とは別に地域ごとの傾向がみられたりします。同じ県内でも、川崎(神奈川県)、川口・蕨・八潮(埼玉県)、松戸(千葉県)はガラが良くないイメージが持たれがちなのに対し、横浜(神奈川県)、浦和(埼玉県)、浦安・船橋(千葉県)はガラがいいイメージがあり人気だったりします。

JR中央線(快速)

・主要駅は「新宿」「東京」「市ヶ谷」
・アクセス最強・個性的な街が多い
、人気路線
・多摩地区から中野・吉祥寺・高円寺といった人気エリア、都心を結ぶ。
結構混雑する。
・ダイヤ乱れが常態化&人身事故が多い路線でもある
・三鷹以東の各駅停車はJR総武線・東京メトロ東西線に直通していて、秋葉原・千葉方面へも行ける。
沿線家賃は高め。

JR中央・総武線(各駅停車)

・主要駅は「新宿」「秋葉原」「千葉」
・JR中央・総武線と同じルートで千葉・三鷹間を結ぶ、アクセス便利な路線。
・沿線は駅によって結構雰囲気が変わるので一概には言えない。
首都圏で最も混雑する路線の一つ(千葉→東京側が混雑)。
・沿線の家賃は、三鷹方面は高め・千葉方面は普通。

JR京浜東北線

・主要駅は「上野」「東京」「新橋」「品川」「横浜」
・埼玉→山手線東側→神奈川を南北に結ぶ、アクセス便利な路線。
・JR東北線・東海道線の一部。
・沿線は駅によって結構雰囲気が変わるので一概には言えない。
・混雑する。
沿線の家賃は浦和・横浜など人気エリアを除けば普通。

JR常磐線(快速)

・主要駅は「上野」「東京」「品川」
・「上野」止まり半分・「品川」止まり半分くらいの割合
・常磐線は松戸などもあり、イメージはあまりよくないエリアも。
・千葉北西部のベッドタウン路線。
・混雑具合は普通。
沿線の家賃は安め。

JR常磐線(各駅停車)

・主要駅は「西日暮里」(地下鉄直通で「大手町」「霞が関」「赤坂」
・常磐線なのに「上野」に行かず途中で千代田線に潜る。実質、千代田線。
・沿線のイメージは、都内はやや悪い。
・ほぼ全列車が東京メトロ千代田線に直通。
千代田線に潜ったら混雑が激しくなる。
沿線の家賃は安い。

JR埼京線

・主要駅は「池袋」「新宿」「渋谷」
・ザ・埼玉都民の通勤路線。
・新しめの路線で、沿線駅は商店街などはあまりない住宅街が中心。
・数年前までは首都圏屈指の混雑路線で痴漢件数も最多だったが、対策により最近は混雑率が大幅低下。
・混雑するが前よりはマシ。
・りんかい線に直通。
沿線の家賃は普通。

JR湘南新宿ライン

・主要駅は「池袋」「新宿」「渋谷」「横浜」
・栃木・群馬から埼玉→山手線西側→神奈川、さらに熱海までを結ぶ最強路線。
・既存のJR路線を縫う形で2001年に運行開始したので、大半の駅で他路線も使える。
・本数は少なめだが、かなり便利。長距離列車が多く、乗り過ごしたら遠くまで連れていかれる。

東京メトロ東西線

・主要駅は「大手町」「飯田橋」「高田馬場」
・JR中央線・総武線のバイパス路線。
・地下鉄だが都心のみならず、千葉県まで走っている。
・浦安や23区東部の湾岸エリア付近を通過していく。
・首都圏で最も混雑する路線。
・両端でJR中央線・総武線に直通。
・沿線の家賃は安い~普通。

都営新宿線

・主要駅は「新宿」「市ヶ谷」
・東京メトロ東西線と同じくJR中央線・総武線のバイパス路線
・地下鉄だが都心のみならず、千葉県まで走っている。
・東西線に比べ停車駅がやや地味なのでそこまで混雑しない
・新宿付近を除き、混雑具合は比較的マシ。
・京王線に直通。
・沿線の家賃は安い~普通。

京王線

・主要駅は「新宿」(地下鉄直通で「市ヶ谷」
・沿線はそこそこイメージは良い。
混雑具合は比較的マシ。
・通勤時間帯は電車が渋滞し超ノロノロ運転(複々線化・立体交差化の遅れが原因)。
・開かずの踏切も多い。
・都営新宿線に直通メトロへの乗換はやや不便)。
・沿線の家賃はやや高い。

小田急線

・主要駅は「新宿」(地下鉄直通で「日比谷」「大手町」
・高級住宅街・観光地を抱える路線。
・沿線イメージが良いセレブ路線の一つで、人気度も高い傾向。
・混雑するが、2018年より複々線化され大幅増発したので今後混雑率も変わる(最混雑度は199150%と予測)
・東京メトロ千代田線に直通。
・沿線の家賃はやや高い。

西武新宿線

・主要駅は「高田馬場」「西武新宿」
・沿線は大きな街は少なく、昔ながらの住宅街が多い。
・イメージはまあまあ。
・「西武新宿駅が新宿駅から離れていて乗換不便」「地下鉄直通なし」という欠点。
・よって大抵の人は終点の手前の高田馬場で降りていく。
混雑具合は比較的マシ。
・JR中央線と並行しているので、「中央線沿線には住めないけど中野・高円寺・吉祥寺などが好き」という人には穴場。
・沿線の家賃は安い。

京王井の頭線

「渋谷」「吉祥寺」を結ぶ。
・ローカル感の強い短い路線。
・高級住宅街を多く抱え、オシャレ・ハイソなイメージが特に強い。
・都内の私鉄で高所得者が一番多い路線。
・地下鉄直通はない。
混雑具合は比較的マシ。
・言わずもがな沿線の家賃は高い。

東急田園都市線

・主要駅は「渋谷」(地下鉄直通で「永田町」「大手町」
・東急が作り上げたセレブなイメージが強い路線
・だが、実際はマナーが悪い客が多いという声も。
・設備・車両が全体的に古く最近はトラブルが多い。
・かなり混雑する路線として知られる。特に渋谷駅ホームは狭く、すし詰め状態。
・東京メトロ半蔵門線に直通。
・言わずもがな沿線の家賃は高い。

東急東横線

「渋谷」「横浜」を結ぶ。(地下鉄直通で「新宿三丁目」「池袋」
セレブなイメージ
の路線。
・田園調布など高級住宅街を通る。
・中目黒・自由が丘などもあるので、若者の利用者も多め。
まあまあ混雑する。
・大半の列車が東京メトロ副都心線に直通アクセス便利。
・言わずもがな沿線の家賃は高い。

東急目黒線

・主要駅は「目黒」(地下鉄直通で「市ヶ谷」「飯田橋」「大手町」「日比谷」
・東急の割には庶民的・・・だが他社に比べたら家賃は高め。
・沿線は商店街が充実した駅が多い。
・穴場路線ということで、最近混雑が増している。
東京メトロ南北線・都営三田線に直通。

東武東上線

・主要駅は「池袋」(地下鉄直通で「新宿三丁目」「渋谷」
・庶民派路線で、都内区間は商店街がある街が多い。
・沿線の家賃相場も安い穴場路線。
・沿線は埼玉に入るとかなり田舎っぽくなる。
あまり混雑しない
・東京メトロ副都心線に直通
アクセス便利。

西武池袋線

・主要駅は「池袋」(地下鉄直通で「新宿三丁目」「渋谷」)
・沿線の家賃相場も安い穴場路線。
・東武東上線よりは沿線イメージも良く、若いファミリー世帯も多い。
結構混雑する。
・東武東上線と同じく、東京メトロ副都心線に直通し、新宿三丁目・渋谷までも一本なのでアクセス便利。

東武伊勢崎線

・主要駅は「浅草」(地下鉄直通で「上野」「日比谷」「六本木」「大手町」
・埼玉東部の通勤路線。
・沿線のイメージは地味。
・ターミナルの浅草が山手線が走っていないという微妙な立地。
・その代わり東京メトロ日比谷線・半蔵門線の2路線に直通。
沿線の家賃は安い。

京成本線

・主要駅は「日暮里」「京成上野」(地下鉄直通で「浅草」「新橋」
・下町を通る路線で、沿線は古い家屋・住宅街が多い。
・人気度は低い。
・京成上野・成田空港を結び、海外に行く機会が多い人にはおすすめ。
・ターミナルの京成上野駅がJR上野駅と別なので、日暮里駅で乗り換える人が多い。
あまり混雑しない。
・都営地下鉄浅草線に直通
沿線の家賃は安い。

京急本線

・主要駅は「品川」「横浜」(地下鉄直通で「新橋」「浅草」
・JR京浜東北線・東海道線のバイパス路線。
・「赤い電車」が走り独特の文化を形成。ファンが多い。
・沿線駅は海に近く、マイナーなとこが多い。
・都内の駅は下町っぽいところが多い(下町エリアではない)
・最混雑度は145%(横浜付近)で、あまり混雑しない。

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