「住みたい街ランキング」は当てにならない

毎年大手不動産会社から発表される「住みたい街ランキング」。これに基づいて、「今年は吉祥寺が首位陥落したぞ」「東京じゃない横浜が一位だ」など毎回話題が沸騰しますが、こんなランキングは住む街を決めるうえであまり当てにするべきではありません。

SUUMO 関東住みたい街2018

順位  駅名 順位 駅名
1  横浜 6  武蔵小杉
2  恵比須 7  新宿
3  吉祥寺 8  目黒
4  品川 9  大宮
5  池袋 10  浦和

「住みたい街」と「住みやすい街」は全然違います。このアンケート自体、不動産会社の思惑(例:OO町でマンションが売れ残っているから、OO町をランクインさせよう)が入っている可能性もあります。仮にそうでないにしても「あまり知らない街をイメージだけで回答」している人が大多数でしょう。

ランクインしている街の多くは、メリットが大きい分、デメリットも大きいです。

繁華街の欠点

平日も人が多い吉祥寺。買い物・外食に気軽に行きづらい、という人も。

平日も人が多い吉祥寺。買い物・外食に気軽に行きづらい、という人も。

池袋・新宿は交通利便性が高いですが、繁華街なので人が多く、日常の買い出しも一苦労ですし、治安も不安です。横浜・吉祥寺にも同じようなことが言えます。品川なんて名前だけは有名ですが、駅ビルを除けばオフィス街なのでお店もあまりありません。

・買い物・外食しようにもどこも人がいっぱいで並ぶ・移動が面倒
・夜酔っ払いが歩いていてトラブルが起きやすい
・街全体に清潔感がない
賃貸物件の家賃がかなり高い

といったことが当然考えられます。またよくありがちなのが、

駅ビルやデパートはあるが、徒歩圏内に普通のスーパーが少ない

です。繁華街周辺の物件は必然的に家賃が高くなるので、駅から遠い物件になりがちです。駅から離れれば離れるほどスーパーまでの距離は遠くなりますし、またそもそも、大きな駅前にはスーパーはあまりないです。

「その場所に勤務地があって、高い家賃を払えるだけの経済的余裕がある」場合や、その場所でなければならない理由があるのなら一考の価値はありますが、そうでなければおすすめはできません。

武蔵小杉の欠点

渋谷・新宿・池袋・横浜・六本木に電車一本で行ける交通利便性が評価され、近年タワマンの建設ラッシュで景色が大きく変わっている武蔵小杉。

ですがこの急激な開発にインフラの整備が追い付かず、通勤時間帯の駅・路線が大混雑するという問題も起きています。混雑に加えダイヤが乱れることも多く、2018年5月には周辺住民からJR東日本に対し、長編成化や増発など「混雑緩和の対策」を求める署名を提出するまでになっています。

結果として、長所である交通利便性も犠牲になっているようです。

また街としての問題だけではなく、相次いで建設されるタワマンも大きなリスクを抱えています。これについては、また後でまとめたいと思います。


以上のような事情を考えてもなお、「住みたい街」ランキングを参考にしますか?「憧れ」も街選びをする上での一要素かもしれませんが、まずは自分の求める環境に合った街を探し、実際に自分の目で見て確認するのが最善でしょう。

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